2025年12月12日(金)
【RED/PRISM】を動かす男。 "ブリ大根KAKERU" 売れない2年が最強のプロデュース力を作った。

——ブリ大根KAKERU、その成り上がりは“育てる力”でできている。歌舞伎町で“育成の天才”と呼ばれるホストがいる。REDとPRISMの2店舗を管轄し、売れっ子を何人も生み出してきた男——
ブリ大根KAKERU。
20歳でホストを始めたとき、彼が握りしめていたのは4000円だけ。そこから始まった3年間のホスト人生は、決して派手でも華やかでもない。最初の2年は掃除組。“どうすれば売れるか”を誰も教えてくれないまま、ただ毎日を積み重ねていくしかなかった。
「売れなかった2年は、最短で人を伸ばす“武器”になった」そう言い切れるのは、KAKERUがその時間を無駄にしなかったからだ。
ブリ大根KAKERU。
20歳でホストを始めたとき、彼が握りしめていたのは4000円だけ。そこから始まった3年間のホスト人生は、決して派手でも華やかでもない。最初の2年は掃除組。“どうすれば売れるか”を誰も教えてくれないまま、ただ毎日を積み重ねていくしかなかった。
「売れなかった2年は、最短で人を伸ばす“武器”になった」そう言い切れるのは、KAKERUがその時間を無駄にしなかったからだ。

■ 23歳で芽生えたのは“自分の店を持つ”という夢
売れない時間を抜けた頃、自分が育てた子が売れた。その瞬間、ブリ大根KAKERUの中に初めて“確信”が生まれる。
「俺、人を売らせるの向いてるかもしれない。」
その感覚が、彼を大きなグループ——REDへと導いた。26歳でプロデューサー、28歳でPRISM出店。スピードだけ見れば派手だけど、全部“自分で掴みに行った結果”だ。
■ REDを歌舞伎町トップに押し上げた育成メソッド
KAKERUの口癖のひとつがこれ。
"当たり前のことを、当たり前に"
ホスト業界にありがちな“甘さ”や“だらしなさ”を徹底的に排除し、礼儀・心遣い・距離感・気遣い…すべての基礎を叩き込む。
しかも教え方が独特で、めちゃくちゃリアル。
アフターも同伴も全部横につき、“正しい立ち振る舞い”を現場で魅せる。言葉じゃなく、体験で教える。これがKAKERU流の強さ。

■ 未経験でも経験者でも売らせる。違うのは“伸ばし方”。
●未経験
素直さと吸収力が最大の武器
未経験者に求めるのは、才能でも容姿でもない。
まずは “素直さ”。そして “人の話を聞ける姿勢”。
未経験者は余計なクセがない分、KAKERUの指導がそのまま吸収されやすい。だからこそ、教える内容もかなり“基礎”から入る。
挨拶の仕方
距離感の作り方
お客様への視線の使い方
椅子の座り方
心遣いのタイミング
どこで褒め、どこで下がるか
細かいように見えるけど、こういう部分を最初にきっちり入れておくかどうかで、その後の売れ方が大きく変わる。
未経験者にはまず、「ホストってこういう仕事だよ」という“土台の軸”を作る。この軸がある子は、売れたあとに崩れにくく、伸び方が安定する。
そしてもうひとつ大切なのが、「自分は売れる側の人間なんだ」という自己イメージを早い段階で持たせること。
未経験の子は不安も多い。
だからこそ、最初の1ヶ月で小さな成功体験を積ませる。「できた」が増えるほど、行動が増え、売上につながる。
KAKERUの言葉で言うと、「素直で、教わったことをそのままやってくれれば売れる」というのはそういう意味だ。

●経験者:
売れるイメージは持っている。ただし“我の強さ”が障害になることも
経験者は、未経験と違って“現場を知っている”。
だから売りやすく、基礎を飛ばして応用から入れる。伸ばし方もスピーディーだ。
ただし——
「我の強さ」がある。
ここをどう扱うかで、伸びるか停滞するかが決まる。
KAKERUは経験者の入店前に必ず“対話の時間”を取る。
なぜここに来たのか、どうなりたいのか、どんなクセがあるのか、言語化してもらい、それを一緒に整理する。
単に“売り上げを作るノウハウ”だけではなく、
“考え方のクセ”を把握しておくのが最重要。
経験者が伸び悩む理由は大体これだ。
自分のやり方にこだわりすぎる
実は基礎が抜けている
本音を言えず、抱え込んでしまう
苦手なタイプのお客様を避ける
チームで動く意識が弱い
KAKERUはここを一人ひとり“ほどいていく”。

経験者のもうひとつの特徴
「成功パターンがあるのに、それが崩れた時の立て直し方を知らない」こと。
だからKAKERUは、目の前で魅せる指導だけではなく、
“どこで詰まっているのか”を言語化してあげる。
経験者は理解さえすれば一気に跳ねることが多い。
彼はよくこう話す。
「経験者はその子の“強み”が見える分、売らせるのは早い。ただし、我が邪魔するなら、最初にそこだけ直す」未経験と経験者の違いはあっても、共通して重視しているのは“心の状態”未経験者にも、経験者にも共通してKAKERUが大事にしているのは、“心のスイッチの入りどころ”。
未経験 → 自信の芽を育てる
経験者 → 反骨心を刺激する
未経験の子には「できるじゃん」と思わせる。
経験者には、あえて厳しい言葉で闘志を引き出すこともある。
そしてそこからのサポートは誰よりも濃い。
経験者にも未経験者にも、
彼が一番教えたいのは“勝つ感覚”ではなく、
「勝ち方の作り方」だ。

■ ホストは“最速で夢が叶う仕事”
KAKERUがホスト業の魅力を語る言葉は、驚くほどシンプルだ。「好きなことを仕事にしやすいし、自分を表現しやすい。そして、夢がいちばん早く叶う。」
偏見も多い業界だが、
「変なやつばかりじゃない。切り取りで判断されてるだけ」と静かに言い切る。彼の言葉には、実体験の説得力がある。
■ REDとPRISM——二つのブランド、それぞれの武器
● RED
ブランド力・歴史・質の高い客層。
“REDだから働きたい”という動機だけで人が集まる、歌舞伎町屈指の老舗。
● PRISM
厳しい。けど、お客様満足度が異常に高い。
ホスピタリティレベルが突出していて、運営体制も一級品。
どちらも共通して目指しているのは——
“売上を追わなくても、自然とファンがつく店。”
“個人で戦う時代から、店が愛される時代へ。”
KAKERUはその“新しいホスト像”を本気で作ろうとしている。

■ なぜ“心”が分かる?——売れない時代を知っているから。
売れていない子の気持ちが分かる。心が折れるタイミングも分かる。
どこで悔しさが生まれるかも分かる。
だから伸ばせる。だから救える。
必要なときは、あえて言う。「売れてないよ。」
その一言で火がつく子もいる。
甘やかすのではなく、向き合わせる。
その姿勢が、多くのホストを一段上に引き上げてきた。
■ 辞めたくなった時期もあった。でも——逃げなかった。
誰よりも辞めたいと思った経験がある。けれど、辞めなかった理由ははっきりしていた。
「この道で生きるしかないと思った」
覚悟の重さが、周りのホストとは違った。
ただし、こうも言う。
「覚悟がないと働けないわけじゃない。話して、向き合って、一緒に覚悟を作ればいい。」
これが“育てる側の覚悟”だ。

■ 最後に——
ブリ大根KAKERUという“未来をつくる歌舞伎町の怪物”
20歳で歌舞伎町に飛び込み、
売れない2年を噛みしめ、
気づけばRED/PRISMの舵を取る立場にいる。
彼は「売れっ子を目指した」のではなく、
“売れっ子をつくることで、自分の道を切り拓いた”ホストだ。育てる才能で道を切り開き、人の未来を作ることで、自分の夢も叶えてきた。
歌舞伎町に“ブリ大根KAKERU”ありと言われる理由は、本気で向き合えば、人は変わると信じているから。
「RED」店舗情報▼
「PRISM」店舗情報▼
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2丁目25-6 ホライズンビル2F
営業時間:20時00分 ~ 24時50分
お問い合わせ:03-5291-5511
「RED」店舗情報▼
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2-10-8 ゆきざきビル2F
営業時間:20時00分 ~ 24時50分
お問い合わせ:03-6205-6602











