2025年11月19日(水)
【RED】一条 仁 福岡から歌舞伎町へ。覚悟で掴んだ、ホスト人生の軌跡。

上京後、歌舞伎町【RED】での苦悩と挑戦を経て、
彼が辿り着いた答えはただひとつ——
「やる気さえあれば、誰でも変われる」。挫折を力に変え、努力で夢を現実にしてきた男。
その12年の軌跡を、今ここに。
彼が辿り着いた答えはただひとつ——
「やる気さえあれば、誰でも変われる」。挫折を力に変え、努力で夢を現実にしてきた男。
その12年の軌跡を、今ここに。
18歳の春、大学入学式の帰り道で声をかけられたのが、夜の世界の始まり。
「5000円あげるから来てみない?」
軽いノリでついていった先がボーイズバーだった。
気づけばベロベロに酔わされ、「入店します!」と笑顔で言っていたという。
——あの日の“勢い”が、12年後の今も彼の原点にある。

ー福岡で育った“人間力の基礎”
大学は体育の単位しか取らずに中退。
その後、地元・福岡でバーに勤務しながら、夜の世界の空気に慣れていった。
当時は「ホストなんてチャラい」と偏見を持っていたが、
常連として通っていた会長に連れられたホストクラブで、人生が変わる。
「そこの代表の方がめちゃくちゃしっかりしていて、人として尊敬できたんです。
“ホストってこういう人もいるんだ”って、考え方が変わりました」
初めて“人間性に惹かれるホスト”と出会い、そのまま入店。
福岡で4年間、厳しい上下関係の中でホストとしての基礎を叩き込まれた。
「20歳の僕に30歳の先輩が敬語を使うくらい上下関係が厳しくて。
でも、そのおかげで“立場が上でも驕らない”意識が身についたと思います。」

ー歌舞伎町への決断。「重要な選択ほど、すぐ動く」
地方での実績を重ねるうちに、自然と頭に浮かんだのは「歌舞伎町」というワード。
「どうせやるなら一番でかい舞台で勝負したい」と思い、勢いで東京へ。
調べて出てきたのは「RED」という名前だった。
「福岡の店舗を辞める前に一度だけ東京に行ったんです。
関係者の方に会って、最上階の焼肉屋に連れて行ってもらって……。
“これが東京か”って(笑)」
普段は優柔不断だという彼だが、
「時間を置くと行かなくなる自分を知っているから、大事な選択ほど即決する」と語る。
決断から1ヶ月で、彼は歌舞伎町の中心に立っていた。
ー「福岡と歌舞伎町の違いに、最初は病んだ」
歌舞伎町に来て感じたのは、“人との距離感”の違い。
「福岡では人と人の繋がりが濃かったけど、こっちはドライなんですよ。
男女問わず、あっさりしてるというか。最初はそのギャップがきつかったですね。」
それでも負けず嫌いな性格が功を奏した。
地元で培った礼儀と芯の強さが、東京の空気に徐々に馴染んでいく。
有名人やモデルが来店する非日常の空間で、“歌舞伎町のホスト”としての覚悟が芽生えていった。

ー「店が落ちたときこそ、自分が上がる番だ」
REDでの日々は、順風満帆とはいかなかった。
お店を支えていた中心メンバーが次々と辞め、
「もう終わった」と言われた時期もあったという。
「確かにショックでした。でも、同時に“チャンスだな”って思ったんです。
辞めていった人たちを見返したい気持ちがあったし、
“ここから俺が立て直す”っていう覚悟に変わりました。」
プレッシャーがあったからこそ燃えるタイプ。
その年、彼は過去最高の結果を叩き出し、
“復活のRED”を象徴する存在となった。
ー「東京を満喫してた2年間」がくれた教訓
東京に来た当初の2年間は、
「ホストより東京生活のほうが楽しかった」と笑う。
遊びも仕事も、何もかもが刺激的だった。
「でも、それじゃダメだと思ったのが、バースデーイベント。
初めてトップに立てた瞬間に、“努力ってこうやって形になるんだ”って実感しました。」
あの日を境に、仁さんの中の何かが変わった。
安定して結果を出せるようになり、数字も右肩上がりに。
「気づいたら、お店の中心に立ってましたね。」

ー教育は“言葉より背中で”
現在はチームリーダーとして、若手の管理にも関わる立場。
しかし、本人は「教えるのが下手」と笑う。
「言葉にするのが苦手で、“ここバーッとやる”とか言っちゃうタイプ(笑)
だからこそ、行動で見せるしかないと思ってます。」
実際、彼は“休まないホスト”として有名だ。
体調を崩して入院しても、「10分で抜け出して現場へ戻った」という逸話も。
「そのせいで、みんなが“休みにくい空気”になっちゃって(笑)」
そう言いながらも、後輩たちは彼の姿勢に背中を押されている。
ー「やる気さえあれば、誰でも変われる」
面接も担当している彼が重視するのは“熱量”だ。
「本気でやりたい子は、目つきでわかります。
逆に、なんとなく来た子は、話してても伝わってこない。
やる気がある子を見ると、自分も燃えるんですよ。」
大学と掛け持ちで働く新人や、入店2ヶ月で結果を出す未経験者も増えている。
そんな若手の成長を支えるのが、彼ら中心メンバーの教育体制だ。
「面倒見の良い子が多くて、いい雰囲気ですよ。」

ー未来を見据えて
これからの目標を尋ねると、彼は即答した。
「お店としてもっと大きな結果を出したい。
そして、自分の名前をしっかり残したい。」
壇上に立つ瞬間を思い描きながら、言葉を続ける。
「見てる人がワクワクするような表彰式にしたい。
だからこそ、自分がその中心に立つ覚悟でやってます。」
挑戦と成長を繰り返しながら、
REDというステージの中で、自分の物語を更新し続ける一条仁。
その姿勢は、まっすぐで、誠実で、少し不器用なほどに本気だ。

ー最後に
「ホストって、才能より“続ける覚悟”だと思うんです。
どんなにしんどくても、やる気があれば絶対に変われる。
だからこそ、自分がその証明でありたい。」
12年間の軌跡を胸に、彼はまた夜の街へと歩き出す。
——“努力は、嘘をつかない”。
その言葉を、体現するホストがここにいる。
「RED」店舗情報▼
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2-10-8 ゆきざきビル2F
営業時間:20時00分 ~ 24時50分
お問い合わせ:03-6205-6602
店舗 Xアカウント(@clubred4f) / Instagram
一条 仁 Instagram









