2026年1月28日(水)
【Gifted】おじゃる丸 理想の上司が、正解とは限らなかった。バズより定着。歌舞伎町のリアル

歌舞伎町で長く続く店には、派手な成功談よりも、
表に出ない“判断の積み重ね”がある。人が集まった時期もあった。
SNSで注目を集め、「理想の上司」と呼ばれたこともある。
それでも、すべてが正解だったわけじゃない。優しさが、甘さに変わる瞬間。
バズが、現場の空気を歪める瞬間。それらを一度、ちゃんと失敗として受け止めたからこそ、
今、見えている景色がある。 集客ができることと、人が育つこと / 店が続くこと。その違いを、身をもって知ったからこそ、
今は“グランドオープン前”という時間を、あえて大切にしている。
これは、一度バズを経験した男が、「どうすれば売れるか」よりも、「どうすれば残れるか」を選び続けてきた男の話。
表に出ない“判断の積み重ね”がある。人が集まった時期もあった。
SNSで注目を集め、「理想の上司」と呼ばれたこともある。
それでも、すべてが正解だったわけじゃない。優しさが、甘さに変わる瞬間。
バズが、現場の空気を歪める瞬間。それらを一度、ちゃんと失敗として受け止めたからこそ、
今、見えている景色がある。 集客ができることと、人が育つこと / 店が続くこと。その違いを、身をもって知ったからこそ、
今は“グランドオープン前”という時間を、あえて大切にしている。
これは、一度バズを経験した男が、「どうすれば売れるか」よりも、「どうすれば残れるか」を選び続けてきた男の話。

ー「Gifted」という店が、まだ開いていない理由
歌舞伎町でオープンを控える Gifted。
所属は KG-PRODUCE。
それでも、この店は“まだ”本格始動していない。
理由はシンプルで、ホスト業界には「タイミング」があるからだ。
年明けの1月、2月は売上が落ちやすい。
一方で、男の子たちが前の環境を見直し、移籍や再スタートを考えるのは2〜3月。
そこで集まったメンバーが、ちゃんと稼げるようになってから動く。
焦らない。煽らない。まずは“土台”を作る。
それが、この店のスタンスだ。

ーTikTokがバズった“本当の理由”
当時、TikTokでバズを狙っていたわけではなかった。
やっていたのは、いわゆる戦略的なSNS運用でも、作り込んだキャラ作りでもない。
撮っていたのは、日常。
実際に店で起きた出来事や、男の子とのやり取り。
台本もなく、演じることもなく、ただ“ありのまま”を切り取って投稿していただけだった。
本人いわく、
「作ったキャラをやるのが、単純に苦手なんですよね」。
結果的にそれが多くの人の目に留まり、
“バズった”という形になった。
ただ、当時はまだホスト業界全体として、TikTokやSNSに対する理解が今ほど進んでいなかった時代。
「ホストなのに、なんでSNSに力入れてるの?」
「姫のこと、後回しにしてない?」
そんな声が、少なからず周囲から聞こえてきた。
SNSで有名になることと、ホストとして売れることが、まだ直結していなかった頃の話だ。
その声を受けて、一度立ち止まる。「確かにそうだな」と思い、配信や投稿から距離を置き、現場に集中する選択をした。
今振り返ると、「あの時、続けていればよかったな」と思う部分もあるという。

ーLEGENDの顔・東条 つかさ という存在
このグループで働く決め手になったのが、
LEGEND の東条 つかさ さんだった。
「初めて呑んだ日に、この人のそばにいてあげないと」
と直感的に感じた。小学生みたいな人で、なんだか面白い人。
と直感的に感じた。小学生みたいな人で、なんだか面白い人。
それまでにも、いくつもの大きなグループ店を経験してきた。
現場も、組織も、数字も見てきた。
その上で「ここでやってみたい」と思えたのが、KG-PRODUCE。だった。
プレイヤーとしてだけじゃなく、
経営側として関わるようになったのも、自然な流れだったという。

ーTikTokでバズった“その後”
いわゆる「理想の上司」系の動画。
怒らない。優しい。トゲがない。
確かに、人は集まった。
でも、時間が経つにつれて店に集まる従業員に違和感も出てきた。
・怒られたくない人
・楽な環境だけを求める人
・成長より居心地を優先する人
そういう層も、少なくなかった。構ってあげれば辞めない。
でも、それは“育っている”状態ではない。
集客はできた。従業員の定着率もグループNo.1
でも、売上がイマイチ。
でも、売上がイマイチ。
本人は、その経験をちゃんと「失敗」と言う。
ー今回は、同じことを繰り返さない
だから次は、「集める」より「残す」を優先する。
SNSもやる。発信もする。でも、現場を削らない。
営業後の時間。女の子と向き合う時間。従業員と話す時間。
そこを犠牲にしてまで、数字を追わない。
バズは一瞬。信頼は積み重ね。
それを、もう一度ちゃんとやる。

ー「偽物が残れない」時代になった
振り返ってみて、
「いつの時代が一番やりやすかったか」と聞かれると、少し考えてからこう答える。
「今じゃないですかね」。
もちろん、今はもうプレイヤーだけの視点ではない。
立場も、見ている景色も変わっている。それを踏まえた上で、それでも“今”だと言う。
理由ははっきりしている。偽物が、はっきり見える時代になったから。
昔は、数字の見せ方ひとつで
「1000万プレイヤー」を名乗ることもできた。
売掛やお金の回し方次第で、表の数字だけは作れた時代もあった。
でも今は違う。
ブランドも持っていない。
車も、時計も、家もごく普通。
なのに「めちゃくちゃ稼いでる」と言われると、
「お金、どこ行ったん?」って思われる。
良くも悪くも、情報はすぐ回る。
生活感も、人間関係も、言動も、全部見られる。
下手なことを言えば、すぐ叩かれる。
やり方を間違えたら、ホストは一瞬で終わる時代だ。
だからこそ、
“肩書き”や“数字っぽさ”よりも、
・どれだけ自然体でかっこいいか
・一緒にいて面白いか
・センスがあるか
・人として信用できるか
そういう部分で、
ちゃんと「選ばれる人間」にならないと残れない。

ー「お金」より先にあるもの
将来の展望について
店舗を増やしたい理由は、お金儲けですか?
店舗を増やしたい理由は、お金儲けですか?
そう質問すると、少し考えてから首を振る。
「仲間を増やすことですかね」
自分が関わった店がいくつかある。
そこが“帰る場所”になるのが嬉しいという。
店に顔を出したとき、
「おじゃるさん! おはようございます!」
そんな声をかけられる瞬間に、やりがいを感じる。
数字や規模の話というより、人が集まって、続いていく場所を作っている実感。
それが何よりのモチベーションだ。
どうせやるなら、小さくまとまるより大きい方がいい。
その方が、単純にかっこいい。
派手な野心を語るわけでもなく、でも視線はちゃんと“先”を見ている。
人が集まり、戻ってこられる場所を増やしていく。
それが、彼なりの未来の描き方だ。

ーバズった経験も、失敗も、遠回りも。
全部を経た今、彼が選んでいるのは「一気に行く」ことじゃない。
焦らず、煽らず、まず土台を作る。
人を集めるより、人が残る場所を作る。
その姿勢は、派手な言葉よりずっとリアルだ。
SNSも、数字も、肩書きも、使い方を間違えれば武器にはならない。
だからこそ彼は、もう一度“現場”を信じる。
一緒に働く仲間がいて、「おはようございます」と言われる場所がある。
Giftedは、まだ本格始動していない。
続く店を作るために、今は静かにその時を待っている。
【Gifted 店舗情報】
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2丁目38-1 三実ビル 2F
営業時間:店舗にお問い合わせください。
問い合わせ先:090-9967-4889
店舗:Instagram










