2022年2月26日(土)

ホスト史上 売上最高額の男

ホスト史上 売上最高額の男

彼の名は「降矢 まさき
23店舗のホストクラブを営む冬月グループの「-PARTY-」「-KARMA-」の2店舗に在籍する彼は、昨年史上最高額の売上を叩き出した。

今、ホスト業界は過去に例をみないバブル状態にある。
2000年頃のいわゆる「ホストブーム」の頃は、億越えプレイヤーはごく僅かであったが、現在は年間数億を売り上げるホストが多数いる。そんな中で彼はケタ違いの額を叩き出し過去最高額となる5億2000万を樹立した。

日本一となった彼はこう語っている。
「ホストの世界はNO.1がすごく細分化されているんです。店舗、グループごとにそれぞれトップがいて、指名数や売り上げも日ごと、月ごとに分かれて数字を競い合っている。そうした“小さいNO.1”がたくさんある中で、誰からもケチをつけられないのは、年間売上の過去最高額を塗り替えることだろうと思っていました。毎年11~12月くらいに次年度の目標を立てるのですが、おととしの時点で社長(渋谷氏)の記録を超えたいというイメージは持っていました」

他のホストに絶対に負けないところは?
「う~ん…強いて挙げるなら『第三者の目で物事を見られる』ところかもしれない。僕は昔からコンプレックスが強くて、外からの見られ方をずっと気にしてきました。ルックスだけでなく、こんなことを言っちゃったとか、人の機嫌をうかがってしまう、過剰に空気を読んでしまう傾向がありました。だから、例えばお客さんが怒っている時でも、結構冷静に見ていて、八つ当たりなのか、ただ聞いてほしいのか、マジギレしているのかなどを察した上でフォローができたり。もし間違っていても、相手の反応からそれもすぐに感づけるので0.5秒くらいで切り替えて成功っぽい感じにするとか。そういう能力にはたけているかもしれません」

何を気を付けながら接客しているのか?
「感情が出ないように、喜怒哀楽を意識的にコントロールしています。いわば『無』の状態です。ホストは感情に訴えかけろと言う人もいますが、その感情は『使える』ようになるのがプロだと思っています。普通の人が怒るところを笑いに変える、本来は流してもいいところを今後のことを考えて怒ってみせる……でもそれは“フリ”とは違います。怒ると決めたら本気で怒る。意識をコントロールしながらその感情に“入り込む”感じです。だからお客さんに対して気持ちは入っているんです」

痛客に対しての苦手意識は?
「若い頃は苦手意識もありましたが、そういう子も『お店でお金を払って飲んでくれる女性』という意味では変わらないのだから、お店に来てくれた時点で嫌いじゃないという意識に変わったんです。『苦手だけど楽しませなきゃ』だと苦しいけど、すべて受け入られる気持ちになると、逆に『俺じゃなきゃキミは無理だよね』という余裕さえ生まれます。だからちゃんと話せば全然『痛い子』じゃなくて、むしろいい子が多い。そもそも、お客さんだってお金を使ってわざわざ面倒なことなんてしたくない。行き場ないストレスをただホストにぶつけているだけ。でもそのストレスの原因を作っているのがホストである場合も多い。『痛く』させているのはホストの側なんだという自覚も必要だと思います」

客の要望は全て受け入れるのか?
「僕の場合は、支払いと引き換えに無理な要求をしてくる子には『無理だから』とはっきり断ります。それは下積み時代から一貫しています。一度その要求をのんだらずっと振り回されるし、逆に『もっと無理をきいてくれるホスト』がいればそっちに移っていくわけです。だから、どんなに売り上げが欲しくてもそこは崩しません。それで離れていくお客さんもいるし、失っているものもあると思います。でも長い目でみれば、ホストはその方が伸びると思っています。売り上げ欲しさに何でもやります、みたいなホストは無理がたたって、やはり後で下がっていくような気がします」

今のホスト業界の「バブル」についてはどう感じている?
「昭和の時代のホストクラブは、今よりもっと『娯楽』であり、大人の社交場だった気がします。お客さんからマンションや車を買ってもらうことはあっても、店が違うホストと年間売り上げを競うような文化はなかったはずです。でも娯楽であったはずのホストクラブが、今は数字で勝ち負けを競うゲームのようになってしまった。ホストもお客さんもそのゲームに必死で、本来の『娯楽』からは離れてしまっているような気がします。だから、お客さんにも無理が生じるし、ホストも疲弊する。幸い、僕はそういう苦労はせずにホストをさせてもらっているので、自分の店だけでも後輩たちには、お客さんと自分たちが幸福になるような働き方をしてほしい。売り上げが上がっても幸せにならないようなホスト業界の仕組みは変えていくべきです。まずは自分の店から、少しずつでも変える努力したいと思っています」
引用:YAHOOニュース

業界No.1ホストはこの先どんな未来を見せてくれるのだろうか。引き続き彼の活躍には注目していきたいと思う。
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