特集


2020-11-09

「夢幻の街」刊行記念トークイベント

バラエティー
「夢幻の街」刊行記念トークイベント
今回の『夢幻の街~歌舞伎町ホストクラブの50年』(KADOKAWA)の内容に登場するお二人をゲストに招き、著者である石井光太氏が本では書き切れなかったこと、LIVE視聴者からの質問を投げかける。
時間いっぱいに興味深い話が飛び交った現場を取材し、一部ですが皆様へお伝えします。

【出演者プロフィール】
森沢拓也(もりさわ・たくや)
ホストクラブ「ROMANCE(ロマンス)」の会長。

手塚マキ(てづか・まき)
ホストクラブ『Smappa!Group(スマッパグループ)』の会長。

石井光太(いしい・こうた)
作家。今年9月25日に『夢幻の街~歌舞伎町ホストクラブの50年』を刊行。
イベント
「夢幻の街」刊行記念トークイベント
森沢さんの現在までのストーリー
「CLUBあいば」という所からスタート!!

石井「CLUBあいば」はどういう所?
森沢「奴隷国ですね(笑)」
石井「どういうシステムだったのですか?」
森沢「はいとYESしか言ってはいけない店(笑)」
石井「何年ぐらいいたんですか?」
森沢「2年か、3年ぐらいですかね」
石井「今のホストクラブとの違いは?」
森沢「今は売り上げに集中できるが、雑務から裏方迄全部あいばではやらなくてはいけなかった。」
石井「そこから独立しROMANCEを立ち上げられ給料革命を起こされた」
森沢「当時はお店で稼ぐというより、スポンサー探し、ヤドカリのような感じだった」
石井「お店で稼げる給料システムを作り、広告戦略という事でマスメディアに対して、ホストを売り込んでいき、ホストをアイドル化していくといった形」
イベント
「夢幻の街」刊行記念トークイベント
手塚さんの現在までのストーリー
「ROMANCE」ができたぐらいからホストを始めた。

石井「元々、中央大学にいってなぜホストになったんですか?」
手塚「気楽な感じで、アルバイトで入りました」
石井「誘われたとかいう感じですか?」
手塚「社会に興味があって夜間の大学で昼間に働きたいと思っていたんですが、社会の裏側から見てみたいと思い、夜の世界から見ようと思った時に、ディスコでもよかったんですが、キレイ目の服装が良かったので、ファッションから入った」
石井「その時の、ホスト業界の雰囲気と、森沢さんのお店(ROMANCE)というのはどういった印象だった?」
手塚「新しかった!! 森沢さんも若かったですし、スタッフも同年代で、他のホストクラブと一線を画した新しい店!!っていう感じで、ちゃんと生意気で、ちゃんと今時なんですよ!! 彼らが数字を一杯出す、お客さんの数がいっぱいいるが街の指針になってた!! ROMANCEのキャストの売り上げを聞いて、頑張ろうって思った!」
石井「お店同士の情報はどうやって仕入れるものなんですか?」
手塚「お客さんに聞いてましたね」
石井「お客さんはいろんなお店行ってるんですか?」
手塚「お客さんから、2番手的な扱いをされてたので聞いたり、自分のお客さんに言って見に行かせたこともあった。実際どれくらいの数字か聞きたくて」
石井「そっから仲良くなっていくんですよね?」
手塚「そこまで仲良くなかったですよ! 正直 僕、森沢さんにはっきり言われたことありますよ!! お前の売上大したことないって」
森沢・石井「(笑)」
イベント
「夢幻の街」刊行記念トークイベント
トークイベントはLIVE配信されていまして、2人に質問が寄せられていました。

Q「歌舞伎町というと暴力団とのつながりがるというイメージがありますが、現実の実態はどうなんですか?暴力団への資金源となる事を防ぐ対策があれば教えてください」

石井「昔と今は全然違いますよね!! 80年代は一心同体みたいな感じだったと思うんですけど、これが変わったというのは?」
森沢「年代は覚えてないです、あれだけカメラがあったり、石原都知事の浄化作戦があったおかげじゃないんでしょうかね?」
石井「暴対法も厳しくなってっという感じですかね」

Q「経営者になって成功するホストはどんなホストが多いですか?」

手塚「経営とホストは全く別の仕事ですよね! 若い時に経営の勉強もしないで、独立しちゃうので、なんで自分は(ホストを)できたのに、周りはできないんだって潰れちゃってる。カリスマ性だけでやって失敗する方は多い」
森沢「時の運もあるんじゃないんですかね。ノッテルときはなにやっても誰でもいけるんですけど、諦めない!! やりこむ、やり抜く、あきらめないが強いのかな」

Q「従業員を指導するうえで心掛けてることを教えてください、コロナ禍の状況を乗り越える対策を教えてください」

手塚「90年代は森沢さん結構怖かったんじゃないですかね…森沢さんがつらい思いをしたから、つらい思いをする店を作りたくないって本に書いてあるのに、つらい思いをしたという従業員の話も書いてあって、面白い!!」
森沢「相手が受け入れればいいんじゃないんですかね(笑)、今は、いいことも悪いことも受け入れるようにしてるんですよ! 去る者は追わず来る者は拒まずなんで、その時はその時のやり方だったと思う」
手塚「僕のイメージだと20代前半の時に森沢さんはやり取りしてた、直接メールのやり取りをするんですよ!! TOPと従業員が直接やり取りするってあんまりないじゃないですか、でも森沢さんは従業員に感謝の念を送るんですよ。それを聞いてびっくりしました!」
森沢「今も変わんないよ」
石井「手塚さんは心掛けてる事あるんですか?」
手塚「僕はスタッフに寄り添えないですね…僕は自分の係とすると、学校の先生みたいに5年後10年後いいことゆってたなって思われるような事を言うのが僕の係だと思ってやってる。教育ってチーム戦じゃないですかね、森沢さんは自分でやる方で、僕はやらない方」
石井「コロナ禍の状況でどのように歌舞伎町は変わっていく?」
手塚「ネガティブな感じで潜り体質になってる…金を稼ぎたい奴が正義で、たくましい!! 逆に黒くなっていくイメージ」
森沢「店はクラスターだして大変だったんですけど…」
手塚「ROMANCEの保健所に対する対応が良かったから、官民一体っていうものを保健所と区長が言い出した!!ROMANCEの対応は素晴らしいと」
森沢「村(歌舞伎町)から外出しちゃいけない(笑)村は村の法律があるから! 村から僕も手塚さんもでちゃったから村の法律は知ってるけど、いい悪いじゃなくカルチャーなんで」

Q「よく街で見かけるホストクラブの宣伝トラックには、イケメンホストの写真と共に売上何億と数字を強調するような宣伝文句が並んでいます。あれは女性客へのアピールなのでしょうか?ホスト希望の男性のものなのでしょうか?」

手塚「両方なんじゃないですかね」
石井「あのトラック走らせるのにどれくらいかかるんですか?」
手塚「1千万近くかかりますよね」
森沢「1週間か2週間で200万ぐらいじゃないの?」
手塚「レンタルだと」
森沢「継続したらもっと」
石井「あれでお客さん来るもんなんですか?」
森沢「お客さんというより、僕の見方だったら、業界に対する誇示と男の子むけですかね」
手塚「モチベーションですよね」
森沢「女の子ウケ3割、それ以外はモチベーションと誇示かなって…」

Q「テレビで手塚さんのお店のコロナの対応を見ました。常識が通じない人に根気よく指導されて驚きました!! 普通の経営者なら半日で根を上げるような指導を、何十年も続けれるモチベーションはなんですか?」

手塚「言う事は言いますけど、あんまり寄り添ってないですね。適度な距離間がたぶん長くやれた理由」
石井「寄り添うのがいいか悪いかってのもありますよね」
手塚「ホストがお客さんに寄り添う事によって、お金使ってくれるわけじゃないですか。だからホストが上司にされると売りますよね!面倒見のいい奴が連鎖で売ってるような気がする」
イベント
「夢幻の街」刊行記念トークイベント
あとがき
今回行われた鼎談では、歌舞伎町の数多くの歴史や、ホストクラブの進化と発展に大きく貢献された話なども聞くことができ、非常に貴重な体験でした。
『夢幻の街』には、トークイベントで交わされたような深い話がふんだんに盛り込まれています。
ぜひご購読していただければと思います。


「夢幻の街」
プロローグ 男たちの漂流
第一章 「愛」の時代
第二章 ロストジェネレーション
第三章 革命
第四章 ホストブーム
第五章 歌舞伎町浄化作戦
第六章 寵児
第七章 落城
エピローグ 新型コロナの震源地と呼ばれて

著者/石井光太
発行/KADOKAWA

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